決済・引き渡し

マンション売却における鍵の引渡しと交換について

マンションの引き渡しは、「鍵」の引き渡しをすることで完了とします。

不動産の引き渡し=鍵の引き渡し

マンションなどの不動産を売却した際は、「鍵」の引き渡しをもってマンションの引き渡しとしています。

売買契約書によってあらかじめ設定した引き渡し日に、売主・買主・不動産仲介会社の3者が物件現地に集まり、売主から買主へすべての鍵を渡すことが必要です。

ここで重要なのは、“すべて” の鍵という点です。

スペアキーなどを作成して複数の鍵が存在していること自体はどこの家庭にもよくある普通のことですが、買主へはスペアキーを含めた全ての鍵を渡すことが求められます。

マスターキー(オリジナルキー)さえ渡せればOKということはありませんので、注意が必要です。

 

鍵が揃っている場合

スペアキーを含めた全ての鍵が不足なく揃っている場合は、何も問題ありません。

全ての鍵を売主から買主に渡せば、不動産の引き渡し(売却)が完了です。

しかしながら全ての鍵が揃っているとは言え、買主がセキュリティ面において不安を感じることも少なくありません。

疑いたくはないと思いますが、売主がスペアキーを隠し持っている(または売主本人もスペアキー何本作ったか覚えていない)などの可能性がゼロではないためです。

買主が安全面に不安を感じているような場合は、引き渡し日の当日に専門業者を呼び、目の前で鍵交換をしてあげることが理想です。

もちろんこの場合の鍵交換費用は、売主が負担します。

鍵の種類によりますが、おおおよその交換費用は10,000円~30,000円程度です。

 

紛失している場合

万が一すべての鍵が揃っていない場合は、そのままでは引き渡すことができません。

鍵が不足している状態はその物件の瑕疵(欠陥)であると考えられるので、売主がその瑕疵を修復・改善する義務があります。明確な瑕疵ではなくても、買主にとってはいい気持ちはしません。

売主負担で鍵交換をしますが、タイミングは引き渡し日が良いでしょう。

事前に鍵交換することで当初の問題は解決でき、瑕疵を改善したことになりますが、買主としては不安が残ります。渡された鍵以外のスペアキーなどを、売主が持ったままである可能性を考えてしまうからです。

やはり物件引き渡し日の当日に専門業者を呼び、売主・買主・不動産仲介会社の3者の目の前で鍵交換してもらってください。この方法なら買主が不安になることはありません。

もちろん鍵交換費用は、売主負担です。

 

重要事項説明書に明記

鍵が何本あるのか、重要事項説明書の「付帯設備表」欄について明記してください。

重要事項説明書とは、不動産の売買・賃貸においては契約前に法律上必ずしなければならない、物件の状態などを詳細に記載した説明書です。

どんな設備がついているのか?について記載する欄が「付帯設備表」ですので、ここに渡す鍵の本数を記載しておきましょう。

また買主(購入検討者)が内覧しに来てくれた際や具体的な交渉に入った段階などでも、鍵の状態についてあらかじめ伝えておくことが信用に繋がります。

もしスペアキーなどの一部の鍵を紛失してしまっている場合でも、包み隠さずに、ありのままの現状を伝えてください。

場合によっては、鍵が不足した状態でも構わないと判断してくれることもあります。

 

まとめ

鍵の引き渡しについては、信用が非常に大切です。

お互いにとって気持ちのよい売買取引にし、買主に安心して生活してもらうためにも、鍵については慎重に取り扱ってください。

鍵交換をすることで物理的には安全かもしれませんが、買主に信用してもらうためには、上述した通り内覧時などにあらかじめ鍵の状態について告知しておくことがとても大切です。

※追記】 将来的な売却を考えているので、マンションを一括査定してみたところ、業者によって600万円も差がありました。まずは客観的な価値(価格)を知ることから始めてみてください。

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